WORK No. 042 グンゼ産業社 1/35 ドイツ軍 無蓋貨車
～無蓋貨車の概要～
第二次大戦中、世界中で陸上での物資輸送は、その殆どを鉄道に頼っていまし
た。
ドイツでも軍隊輸送の為の、軍用列車の姿は毎日のように見られる光景でした。
軍用列車で物資を運ぶ列車には、屋根の付いた有蓋貨車と屋根の無い無蓋貨車
が連結されていましたが、有蓋貨車は主に兵員などを輸送し、車両・火砲・馬や牛
などの家畜から、ありとあらゆる物資が無蓋貨車によって、前線に運ばれました。
前線から後方に戻る列車には、負傷兵・修理される為の車両が、満載されていま
した。
無蓋貨車には、戦車などの重量物を運ぶために、特別に設計された４軸や６軸の
ものもありましたが、通常の用途には側板が高低２種類ある２軸の貨車が、用いら
れました。
ドイツ軍では、無蓋貨車は物資輸送という役割の他にも、兵員を載せて機関車や
走行列車の前に連結して、列車を襲撃するパルチザンとの戦闘に備えたりしまし
た。
戦争の初めから終わりまで、人員や補給物資を輸送して、前線を支え続け、兵士
達と故郷の家族を繋いでいたのも、鉄道線路であっても過言でないでしょう・・・