393段 蒼き翼神 301信濃飛行隊出撃せよ!
現在、ブログ友の蘭亭さんと共同製作している私小説「蒼き翼神」。
蘭亭さんのブログはこちら
もともとは、私が敬愛してやまない鳴海章氏著の「原子力空母信濃シリーズ」の続編として、
私が勝手に妄想してみたストーリー。
その小説にAV-8改ファイティングハリアーというハリアーの改造機が登場する。
この機体・・・主役機のファントムに負けじと劣らない程の活躍を見せるのだが、今回の蒼き
翼神にも、どうしても登場させてみたくなった。
(蘭亭さんへ 無理言って申し訳ないっす)
ハリアーと言ったら、元々このブログの当初のテーマーである、エリア88に登場する
キム・アバの機体。
本来ならエリア88仕様として製作するのが筋なんだろうが、折角ブログで知り合った蘭亭さ
んとの共同作品の蒼き翼神・・・ここはやはり日の丸付けたハリアーを、次回作として製作し
てみよう思う。
さてさて、、、AV-8改ファティングハリアーの設定
現在のニミッツ級 原子力空母信濃が、中国と戦闘に入る数年前。
日本は、アメリカより不当な手段で持たされる事になった、ユナイテッド級 原子力空母
信濃(初代)を配備していた。
しかしアメリカは、信濃が中米・アメリカ機動艦隊・中国艦隊との戦闘で、我が物顔で激進
していく日本空母を、アメリカ自国自体を脅かす存在として、信濃を目の上のタンコブ的存在
として、信濃が邪魔な存在になっていた。
アメリカは、いつか起こりうるだろう信濃の独走を抑える為、信濃引渡し時に、信濃がある回
数の航海を越えると、原子炉がダウンするよに、信濃に細工をしていた。
そして現在、日本は再び原子力空母を所持する事になり、ロシアと共同で中国と開戦する事に
なった。
本来信濃には、艦載機としてSU-33とF-35が配備される事が予定されていたが、これに意を唱
える男がいた。
桑野一等空佐・・・かつて、初代信濃にて第2航空戦隊隊長として、ファイティングハリアー
隊を指揮していた、タックネーム「ビックス」こと桑野武範、その人だった。
桑野は、F-35は確かに最新鋭VTOL機ではあるが、巴戦の攻撃機としての性能はファイティン
グハリアーの足元にも及ばないと、常常思っていた。
桑野は、富士重工内でファイティングハリアーの開発から関わっており、誰よりもハリアー
を愛していた。
かつて初代信濃の守りの砦であった、ファイティングハリアーは、あのアメリカ機動艦隊のド
ラ猫(F-14)と互角以上に戦った経験を持つ機体だ。
最新鋭機なんだか知らないが、まだ実践を経験した事がないステルス機に、俺のファイティン
グハリアーが負ける分けがない!
確かに、F-35とファイティングハリアーとでは、エンジン及びアビオニクスにおいて、大人と
子供かもしれない・・・しかし桑野は、ステルス機という機体がどうしても好きになれなかっ
た。
桑野は、そもそもパイロットとは侍であらなければならないと信じていた。
戦闘機は、その侍が持つ日本刀のような物だと、酒を飲むと何時も熱く語っていた。
「隠れて気づかない内に、敵機を落とすなんて、卑怯者の行為だ」
それともう一つの思い・・・あいつをもう一度、信濃と共に戦わせてあげたい!
ファイティングハリアーは退役間近の機体だった。
せめて退役する前に、もう一度戦闘機として、あいつの晴れ舞台を作ってやりたかった。
桑野は、かつての信濃航空団1航空戦隊司令だった、新名空将補に会いに行った。
「中国空軍及び海軍は、我が航空自衛隊と同様、フランカーを所持しております。
F35は、最高出力では、そこそこの数字が出ており、旧型機とは比べもになりません。
ですが、エンジンに過剰の負荷が掛かる為、瞬間的にしか能力を発揮する事しかできない
機体だと聞きます。
それではフランカー相手では不利ではないでしょうか!
ファイティングハリアーは、ノーマルのハリアーと違い、その欠点であった、VTOL時
での余剰推力が大幅に改良されており、いかなる時でも、効率的に小回りを利かし、推力
を発揮した空戦が可能です!・・・それに」
新名は熱く語る桑野の言葉を遮った。
「分かった、分かった、君のハリアー愛には感服するよ(笑! 君に言われるまでも
なく、私も信濃に配備するVTOL機はファイティングハリアーしかないと思っていた。
F-35には、”いずも”の配備も決まっており、信濃にも配備させるとなると、それ相当の国
防予算も必要になる。
来週の国防会議で、君の言うとおり、信濃のファイティングハリアー配備を投げかけるよ。
君も知っているだろう・・・国防委員長は、あの初代信濃艦隊司令長官だった大石海将だ。
信濃の事は、だれよりも彼が分かっているはずだ!
蘭亭さんへ
という設定で、次回作として「フジミのハリアー」を使って、ファイティングハリアーを製作
していきます。
(まあ、キット改造は無しで、自衛隊機らしく洋上迷彩で仕上げるつもりです)