第491段 オリジナル多脚式戦車 (7回目)
弊社設計課は、現在常駐している現場で客先から大会議場を仕切った1角を借りて事務所
としている。
この会議室で週2回、安全報告会が行われるのだが、これがとんでもなく間の抜けた報告会
で、弊社の人間は顔を見合せてクスクスと笑っている。
先の記事でも書いた通り今回の現場でにおいて、我々は設計に関係する不具合の対処と指導の
みで、安全等の現場管理は業務範囲外である。
しかし他の現場では安全含めた現場運営も、弊社でも行っており、その業務は設計課が担当す
る。(この前の静岡の現場がそう)
なので安全に関しては、素人ではない。だから尚更、この報告会が可笑しくて溜まらない。
「えー、今日も現場を回った所、皆さん安全帯フックをしっかり掛けて作業していました。あ
りがとうございます」
「現場に足場材がそのまま放置されていました。足元転倒したら危険なので、整理整頓でお
願いします」
とか・・・こんな事は、当たり前だのクラッカー。もっと根本的に安全としてしなければいけ
ない事があるだろう。
まず安全帯を掛ける場所に当たって一番重要な事は、腰から上に安全帯のフックを掛ける事。
でないと落下した時に、自分の体重で腰がやられる。
その腰より高い位置に設置しなければいけない親綱が全くなし。
なので私が見る限り。多くの職人は、腰より高い所に安全帯のフックを掛けている。
それともう一つ。整理整頓は勿論だが、この現場は暗過ぎる。これじゃ、足元注意どころでは
ない。安全、安全と業者に訴える客・・・元請けとして、やる事沢山あるのと違うか???
とりあず、下脚部のパーツのみ表面仕上げしました。このパーツは平面のみなので、仕上げも
結構楽でした。でもヒケが大きくパテにて表面を平にしています。
その後、膝関節パーツと足首パーツを下脚に取付。
膝関節パーツと下脚パーツの接合面に大きなクレパスが出来るので、ポリパテにて修正
足首パーツと下脚パーツとの接合面は、形状上かなり優秀。パテは使用していません。
つぎに膝関節パーツに穴開けをするのですが、同じ位置に穴開けするのは、目分ではかなり
困難です。だもんで、冶具を作っていこうと思います。
膝関節パーツが入り込む、太腿パーツの凹部にシリコンバリアーを塗布。
凹部に木部パテを埋め込んで関節パーツを適当な位置まで押し込み、木部パテの乾燥を待ち
ます。
先ずは、同じ高さに位置を調整する為の冶具
今度は、凹部に木部パテを万遍なく埋めまして・・・
関節の支点となる中心に2mmの真鍮線を取付ける為の冶具
次回は関節にポリキャップを埋め込み、下脚と上脚を可動式に施工していきます。
と言う事で、今回はここまでとします。